Berluti Alessandro 染め替え!!
お晩です。
最近はインスタに修理例を挙げる事が多く、
しっかりとした記事を書くのは久々になります。
しかし今回のお靴はBefore&Afterをしっかり見比べて頂きたく、
ブログに書き記す事に致しました。
しばらくお付き合い頂ければと思います。
本日ご紹介のお修理はこちら!!
これが、 こんな感じに!!
今回ご紹介するのは、BerlutiのAlessandroです。
お客様からのご要望は、紫っぽくしたい。。
こうしたご要望はお客様のイメージと、私供のイメージが乖離しておりますと、
仕上がりにご満足頂けない事が起こってしまいます。
しかし色味というのはなかなか言葉では伝え難い部分でもございます。
今回は幸いライニング、シューツリーが紫色でしたので、
その色味から大きくズレない範囲で、グラデーションにし仕上げていく事になりました。
まずは元のお靴の色を落とします。
今回は雨ジミもありましたので、色を落とすついでに水洗いも加えちゃいます。
まずは古いワックス、クリームをクリーナーで落とします。
この際弊社では三段階位クリーナーの成分、強度等を変えて行います。
その後靴を丸洗いし、汚れ、古い染料、クリーナーの成分などを洗い流していきます。
乾燥を待つ間に一度デリケートクリームで栄養分を補給しておきます。
これから色を落としていく際に更に革をいじめる事になりますので。。。
乾燥致しましたお靴を今度は薬品、溶剤を用いて色を抜いていきます。
ごめんね革。。負担だよね。。お肌に。。
と思いながらも、必要な部分は念入りに色抜きをしていきます。
ここまできましたら、ベースの色味を加えていく作業に移ります。
今回はグラデーションをかけていくので、濃淡を注意しながら、
染料で必要なベースカラー作っていきます。
こんな感じに!!
爪先、底面に近い部分、履き口を濃い部分と致しまして、
そこからグラデーションで淡い色味までを作っていきます。
最終的にクリームとワックスで仕上げです。
上記のグラデーションをよりはっきりとさせていく様に仕上げていきます!!
なかなかいい感じに仕上がったのではないでしょうか?
やはりベルルッティ、いい革ですね。
あれだけいじめても仕上がりでは雰囲気がしっかり出ますし。
荒れた感じも少なく、良い感じ!!
皆様の足元も色味を変えて、気分転換等いかがでしょうか?